初めての保健福祉事務所相談(2)
館主(予定)のからいけです。
7月18日に保健福祉事務所を初めて訪れたわけですが、市役所に持っていったプレゼン資料(なんちゃって事業計画書)と竣工時の図面、改装案等を持って行き、ゲストハウスの計画についてお話ししました。
担当のYさんはとても感じのいいしっかりした若い女性で、許可申請の流れ(「初めての保健福祉事務所相談(1)」をご参照ください)や必要な書類などを、わかりやすく資料をもとに説明(*)してくださいました。
新規で旅館業営業を申請する場合、提出しなければいけない書類は以下になります。
1. 旅館業営業許可申請書(様式1)
2. 構造設備の詳細書(様式2)
3. 施設の平面図、立面図、建築配置図
4. 施設の周囲150m以内の見取り図
5. 法人の定款又は寄付行為の写し及び登記簿謄本
6. 建築基準法の規定による検査済証の写し
7. 建築基準法の規定による確認済証の写し
8. 消防法令適合通知書の写し
9. 循環ろ過装置を設置している場合は、その配管図
10. 井戸水等の水質検査結果
11. 浴槽水の水質検査結果
12. 手数料 22,000円(季節営業11,000円)
私の場合は法人ではないため、5と、下水と水道ですので、9〜11も不要となります。
また、該当する場合は「水質汚濁法に基づく特定施設届」も必要で、こちらはまた後日別の担当の方からご説明いただけるとのことでした。
1と2は、店舗の改装案にOKが出て、いよいよ申請となった際に記入するものということで、そのうち用紙をお渡しいただけるそう。
3の平面図は、改装後の店舗内の図面、立面図は縦の断面図で、建てられた当初ものでOK、建築配置図は、同じ階の他店舗などの配置関係がわかるもの、とのこと。
4は、宿泊施設になるため、施設のおおむね100mの区域に小学校や幼稚園などの教育機関がある場合、意見を照会する場合に備えて必要とされています。ゼンリンの地図などで施設のある該当箇所をコピーし、建物の敷地の四隅からコンパスで150mを測り印をつけたものだそうです。
6と7に関しては、建物が建てられた際、土木事務所から建物の所有者に渡されているものということですが、古い建物の場合、所有者からの申請で検査が行われていたため、「検査済証」が発行されていない場合もあるそうです。
「検査済証」がない場合については、土木事務所で対応を確認してください、とYさん。
8も消防署に相談して通知書をもらってくださいとのこと。
ちなみに、個人で始めて途中で法人化する際は、許可申請が再度必要になるそうです。
代表者が同じであっても、個人と法人では法律上の「人格」が異なるため、手続きが必要になってくるとのこと。
竣工時の詳細な図面が残っていたことと、一級建築士の廣中さんが描いてくれていた図面(延床面積入り)と、宮崎さんがそれをもとに不動産屋さんが使うソフトでつくってくれた間取り図&立体図があったことで、初回の相談は非常にスムーズでした。
初回相談で私が持って行ったもの。
・廣中さんがざっと描いてくれた設計図
・それをもとに私の希望も加味し、宮崎さんのところのソフトでつくってもらった間取り図&立体図面。この立体図が本当にすごく、イメージが鮮明になりました。
・事業計画書(A4 1枚)
・竣工時の図面・構造確認書等(42枚)
・ベッドと本棚のイメージ図(手描き。だいぶ汚いので、ブログ掲載はしませんよ!)
「ここまで準備されていると、こちらも相談をお受けしやすいです」と保健所のYさんにも褒められました!(全部宮崎さんと廣中さんのおかげですが・笑)
ひとまず現状の図面等をお渡しし、問題点を後日メール等でご回答いただけるということで、初めての保健福祉事務所での相談は1時間ほどで終了しました。
やはり準備は大切! ということを実感しつつ意気揚々と保健福祉事務所を後にしたのですが、後日、Yさんからいただいたメールにて私の準備(調査)不足が明らかになったのでした……。
*すべて2017年7月、唐津市における手続きです。ゲストハウスの開業をご検討中の方は、担当地域の保健福祉事務所にご相談ください。
初めての保健福祉事務所相談(1)
館主(予定)のからいけです。
本日からは、ゲストハウス開業にもっとも重要な許可申請についてのお話です。
ゲストハウスは、旅館業法という法律上では「簡易宿所」にあたり、法律としては、旅館業法にのっとって営業することが義務付けられています。そして旅館業の場合、各都道府県の知事の許可が必要となりますが、その許可申請をする際には、地域の保健所が窓口となるようです。
前回までで、宮崎さんのところの元お米屋さん物件にて「ここでやろう!」と思ったわけですが、本当にあの場所で、私が考えているゲストハウスが実現できるのかを確認してからじゃないと契約はできません。
佐賀県の場合ですと、佐賀市以外の市町村では、県に許可申請を出さなければいけないと聞いていました、毎回佐賀市の県庁に行くことになるのか、と思っていましたが、唐津市にある保健福祉事務所の衛生対策課にもゲストハウスや民泊についての担当者がおられることがわかりました。
環境衛生担当のYさんにご連絡し、お時間をいただけることになりました。
ゲストハウス開業までの大雑把な許可申請の流れがこちら。
①事前相談
保健福祉事務所に申請場所や構造設備が記載された図面を持参。問題があれば電話やメール、面談などで担当者と再相談をし、工事着手前に問題点をなくしていく。
②工事着手
③許可申請書・添付書類の記入
提出書類には、「消防法令適合通知書」「建築基準法検査確認済証」が含まれるため、消防署、土木事務所への相談も必要。
④許可申請書・添付書類の提出
唐津では、提出から営業許可指令書の交付までだいたい1ヵ月ほど。
⑤施設検査〈検査確認〉
⑥営業許可指令書の交付
⑦営業開始
なかでも①の事前相談がもっとも大切です!
不動産契約や工事の着手後に、その場所での営業がそもそもできなかったり、客室に求められる基準を満たしていなかったりすることがわかっても後の祭りです。払ったお金は、まず戻ってきません。
飲食業などでたまに事前相談なしで「あと1週間後に開店予定なので、⑤の施設検査をお願いします」、と突然やってくる方などもおられるとか。。そこで問題がなければいいのですが、何か必要なものが欠けていたりした場合、手直しが必要となり、開店が延びたりする場合があるそうです。
現在はインターネットなどでゲストハウスなどの開業についてのさまざまな情報が飛び交っていますが、各自治体によって許可申請に関わる詳細は異なります。
事前相談は必須事項です!!
めぼしい物件が見つかったら、すぐにそこの場所で営業ができるかを土木事務所などで確認することもお勧めします。
私の場合は、不動産屋さんで用途地域の確認がある程度すんでおり、100㎡以下ということで用途変更が不要、建築当時の構造計算書や建物内の詳細図、排水・電気設備図などもすべてそろっていた(*)うえに、改装案もだいたいまとまっていたということもあり、土木事務所よりも保健所での相談を先にもってきた、というわけです。
電話にてゲストハウスの概略をお伝えし、7月18日(月)の午前中、初めて唐津の保健福祉事務所を訪れました。
(つづく)
*古民家などでは、図面を起こす作業から始めなければいけないことがほとんだと聞いています。また、今回の物件に関しても建てられたのが30年以上前ですので手書きの資料なのですが、それらがすべてPDF化されており、おかげ様で建築家さんやリフォーム会社さんとの打ち合わせもスムーズです。ありがとう、宮崎さん!!
唐津保健福祉事務所外観:建て替え中のため、プレハブ感満載の事務所。
終戦記念日に思うこと
館主(予定)のからいけです。
今日は72回目の終戦の日ですね。
これまで、自伝などの出版にも多く関わらせていただきまして、従軍や満州からの引き揚げなど、実際の体験をうかがう機会がありました。
さまざまなかたちで戦争を体験された方が口を揃えられるのは、
「憲法9条の大切さ」
でした。
「人が人の命を奪う戦争という行為は、絶対に正当化できるものではない」と語られた強い眼差しを忘れることはできません。
私の祖父も満州やビルマなどに行っており、士官クラスだったようです。父の話では、陸軍航空隊で、隊の副官だったとか。
ですが、祖父は自身の戦争体験を家族にほとんど語ろうとはしませんでした。
祖父には、苛烈な軍隊生活を、しかも士官の立場で過ごしたとは到底思えないほど、穏やかで優しく物静かというイメージしかなく、声を荒げているといった記憶はまったくありません。
毎年お盆とお正月は祖父の家に行き、早朝散歩に出る祖父に、従兄弟たちとともにまとわりついていたものです。
私が中学生のとき、70代前半で祖父は亡くなりました。長く生きていてくれたら、深い話を聴く機会もあったのかもしれません。
祖父が亡くなり、遺品整理をしていたら1枚の写真を祖母が見つけました。
現地の女性が写っており、裏書きには「妻 ◯◯◯」とありました。
当時中学生だった私は、「向こうに親戚がおるかもしれんね」などと軽く言っていたものですが、歳を重ねるごとに、その方のことをふとしたときに考えます。
「祖父がその方にひどいことをしていなければいい」
「終戦後も生きれておられたのであれば、祖父のことをどう思われていたのだろう」
「その後、再婚などはできたのだろうか」
「もし、子どもが生まれていたりしたら、どれほど苦労をされたのか」……
戦争から帰還した祖父は、祖母と結婚して2男1女をもうけ、天寿を全うしました。
死ぬまでその方の写真を持ち続けていたのですから、祖父にとってその方が忘れがたい女性だったことは事実でしょうし、あの祖父が女性を粗略に扱ったとは思えません。
ただ、当時の現地の女性に日本人将校からの求婚を断る術はなく(合意だったことを祈るのみですが)、彼女の運命が大きく変わったことも事実でしょう。
そのことを思うと、胸が痛みます。
そして、「胸が痛む」ということ自体が偽善に思えるし、欺瞞だ、とも思うのです。
祖父は25年も前に亡くなりましたし、その女性を探し出すことは、いまとなっては難しいと思います。私にできることは、その方のその後の人生が幸福であってほしいと願うことだけです。
このように、大小さまざまな「傷」は、終戦から70年以上が経過してもそこここの家族に残されているのではないでしょうか。
「なぜ戦争をしてはいけないのか」
1年に1度、今日くらいはそのことにきちんと向き合い、考えたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました!
ゲストハウスの物件探し(8)〜ここでやろう!〜
館主(予定)のからいけです。
今年はお盆休みが長いため、その前の仕事の進行でバタバタに。
やっと少々落ち着いてきましたので、ようやくブログが更新できます。
(待っておられなかったかもしれませんが)お待たせしました!!
えーと、どこからでしたっけ?(笑)
そうそう、東京に戻り、有形文化財の古民家開業の夢が敗れた私に、宮崎不動産さんから間取り図が届いたんです。
「こんなんつくってみました!」とのこと。
それがこちら。
元の間取り図がこちらです。
……なんか広がってる!
他物件との共有ホールになっている部分+2畳ほどのスペースが拡張されており、そちらをゲストハウスのスペースとして使用して大丈夫です、とのこと。
契約料や家賃についても、宮崎さんのところの持ち物件のため、勉強してくださるとの破格の申し入れでした。
さっそく、一級建築士の友人(廣中智子さん nest-design Laboratory)にこちらの間取り図と内見した際の写真を見せて相談したところ、ベッド8を確保しつつ、寝室と共有スペースを分け、共有部分に壁全面の本棚を設置する提案をしてくれました!
想定していたものよりはまだ狭くはあるけれど、これだったらもしかして??
あの立地でゲストハウスができたら、という想いが再燃しました。
ちなみに、建築士の廣中さんとは、中国の古代を舞台にした小説を主に書かれている宮城谷昌光氏ファンのオフ会で出会いました。歴史・本・漫画好きという共通点があり、今回の計画にたいへん興味を持ってくれていますし、私がやりたいイメージをすぐに理解してくれるという、ひっじょーに得難い人です!
そして、宮崎さんに関しても、たった2度会っただけの私に、ものすごく親身になって考えてくれています。
人との出会いは本当に「縁」ですが、今年に入ってからの人間関係のつながり具合は怖いほどです。人との出会いには、感謝しかありません。
「決められるのは、唐津に戻って他の物件も見られてからでいいですよ」とおっしゃる宮崎さんに、ありがたく思いつつ、ほぼ私の気持ちは固まっていました。
「この人の扱う、あの物件でやっていきたい」と。
保健所に全体の計画相談や実際のリフォームの見積もり後、賃貸契約をする予定ですが、ひとまず「ゲストハウスの物件探し」は今回まで。
次は保健所への許可申請のことなどについて書いていきますね!
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
ゲストハウスの物件探し(7)〜古民家活用を断念〜
館主(予定)のからいけです。
そろそろ読者の方も飽きておいでかと思いますが、本日も物件探しの続きです(笑)。
今回含め、あと2回で終わります(たぶん)から、何卒お付き合いくださいませ!
さて、東京に戻った私に、待ちに待った連絡が入りました。
古民家物件を借りておられる「ヴィレッジインク」さんからです。
http://villageinc.jp/index.html
ヴィレッジインクさんは、静岡県下田市に本社を構え、オートキャンプ場などを展開している会社さんです。「大人の冒険」「大人の秘密基地」を提供しているというエッジの効き具合に、ホームページを見るだけでちょっとわくわくしてきます。
こんな会社の方と関わりながら間借りしてゲストハウスができれば、きっと面白くなるはず! と、妄想をたくましくしていたわけですが、2017年の秋くらいから担当者(電話をくださった加納さん)が常駐され、唐津の物件の活用と佐賀県での案件を進めることになっている、とのこと。
……1分ほどで夢破れました(笑)。
が、そこから話は唐津の物件の活用の仕方や、移住のこと、私がやってきたことや、やりたいことに移り、結局30分も長電話をしてしまいました!
実際にお会いしたことのない方とこれだけ長く話すことはほぼないのですが、波長があったとでもいいましょうか、非常に楽しい時間でした^^
後日、地域活性の取り組みとして、ヴィレッジインクさんが大手旅行会社のJTBと提携されたことが発表されましたし、こんな会社さんが唐津にきて、歴史ある建物を使って何を仕掛けるのか、とても楽しみです。
加納さんとは唐津に来られる際にお会いすることを約束し、連携できることを探っていくことになりました。
個人的に展開が楽しみではありますが、物件に関しては振り出しです。
ま、そんなにうまくいくはずないし、やっぱり唐津に戻ってからじっくり探そう。
そう思っていた矢先、元お米屋さんを紹介してくれた宮崎さんから、「こんなん考えてみました」と、1枚の図面が送られてきました。
(つづく)
写真:浜崎海岸(2017年8月撮影)
ゲストハウスの物件探し(6)〜内見2軒目〜
館主(予定)のからいけです。
引き続き、ゲストハウスの物件探しについて。
とりあえずいろいろ見てみようと、唐津焼作家の小杉くんから紹介された、エステート大石の代表の大石和哉さんにも連絡を取ったところ、お会いできることに。
東京に戻る当日でしたが、夜の便だったので15時にうかがい、1軒面白いところがあるということで、さっそく物件に移動。
唐津駅から徒歩10分ほどの、築100年は経とうかという古民家(元質屋さん)で、外観は理想的!
実はこちらの物件、とある会社さんが借りられているのですが、スタッフが常駐されておらず、月に1〜2度使用されるだけという、なかなかもったいないことになっている場所だそうで、
「一部を間借りしてゲストハウスにするなど、交渉の余地があるのでは?」
ということで、ご紹介くださいました。
すでに借りられている物件のため、外観だけでも、とご案内いただいたのですが、そこに建物のオーナーさんが偶然通りかかられ、中も見せていただけることに!
(郵便局に行かれる途中だったそうで、すぐ近くだからと、わざわざご自宅まで鍵をとりに戻って開けてくださいました)
大正時代に建てられており、土間の入り口からすべてが本当に素敵で、以前はカフェだったこともあり、飲食の許可もすぐにとれるとのこと。
「私がやりたいことが全部できる!」と、興奮しきり。
写真:入り口の土間
オーナーさんも唐津の振興につながることで、若い人にぜひ活用してほしいと、私の話をとても楽しそうに聞いてくださいました。
ここの難点は、すでに借りられている会社さんとの交渉と、広すぎること。
2階の広間だけで30畳以上という大型物件ですので、100㎡以上の建物に不可欠な用途変更がやっかいですが、文化財登録がされているということは、図面作成や構造の確認が終えられているということでもあります。
何も残っていない古民家でイチからやるよりは格段に楽なはず。そして、改修の補助金も出やすいはず……などど頭の中のそろばんを弾いていると、オーナーさんがさっそくそちらの会社さんに連絡を取ってくださり、後日お話しできることになりました。
とりあえず、ここで5月の帰省はタイムアップ。
この帰省中に、2軒の内見をすることができたわけですが、ゲストハウスの物件探しで一番重要になってくるのは、物件のオーナーさんとの関係性やゲストハウスというもの自体への理解(近隣住民への説明も)だと思います。
唐津は、町の結束が強く保守的なところがあるのですが、このとき内見させていただいた2軒ともがオーナーさんの理解が早く、面白い場所・建物で、自分の「引き」の強さに驚きです(笑)。
最初の物件探しで確かな手応えを感じつつ、唐津を後にしました。
(つづく)
ゲストハウスの物件探し(5)〜内見1軒目〜
館主(予定)のからいけです。
今日は、紆余曲折(?)を経て、紹介された不動産さんを訪れたところから。
宮崎不動産の代表・宮崎晃喜さんは、初対面からなかなかのインパクトでした。
私より歳下とは思えない、なかなかの風格(ようはおっさん顔?笑)をお持ちで、さすがは規模は小さくても(←失礼)社長さんだわ〜と感心しつつ、ひと通り自分のやりたいことをご説明。
それ以外に、私がこれまでやってきた編集やライターとしての仕事についてもたいへん興味を持って面白がってくださり、地域振興のことなどでもおおいに盛り上がり、初対面にもかかわらず、2時間以上話し込んでしまいました。
物件相談が「ついで」のような感じになってしまいましたが、そこはやはり本業。
しっかり素敵な物件を紹介してくださいました。
先日市役所に持って行ったプレゼン資料を見せつつお話ししたところ、私の「本気」を受け止めてくださり、使われていない倉庫物件など、用途地域のことなども含めて条件にあいそうな候補を出してきてくださいました。
そうして見に行かせていただいたのがこちら!
宮崎不動産さんの持ち物件で、元お米屋さんの空き店舗とのこと。
木枠のカウンターが非常に味わい深いです。
そして、こちらの物件の魅力はなんといってもその立地!
唐津の大名小路という場所にあるのですが、唐津駅から徒歩10分ほど、しかも道がものすごくわかりやすく、目印になる建物も多いです。
駅から唐津城へ行く通り道でもあり、目の前は大きなスーパーで、2軒隣は銀行、隣はクリニックと薬局、同じ通りに保健福祉事務所と商工会議所も!
駐車スペースはありませんが、コインパーキングもすぐ横にあり、非常に好条件です。
「100㎡以下」「用途地域」の問題もクリア。
やっぱり、地元の不動産屋さんしか持っていない「情報」というのは多いです。
地道に自分で探して、人の紹介や巡り合わせで、諦めなければいつか自分の思い描いた物件に出会えるとは思います。
ただ、早期開業を目指すせっかちな私のような人間には、プロを頼る、という選択肢はアリではないでしょうか。
ただし、この物件にも「家賃」「狭さ」という問題が。
同じ建物に入っているテナントさんとの共有スペースが多く、元お米屋さんの延床面積は、37.18㎡。そして立地がいいということは、お値段もなかなか。
正直、置けるベッド数が限られ売上げの見込みを立てることが厳しいなか、その家賃を毎月払っていけるかというと、難しいものがあります。
不動産屋さんの持ち物件ということで、家賃交渉はできそうだったのですが、「狭さ」はどうしようもないですよね。
ううぬ、立地は最高。もう少し広かったら、と後ろ髪を引かれつつ、最初の内見が終了しました。
「いいなあ、でも狭いなあ」を連発する私に、宮崎さんはこう言ってくれました。
「せっかくなので、たくさん見て物件探しを楽しんでくださいね!」
宮崎さんとは、翌日も物件探し以外のことでお会いすることになるのですが、それはまた別のお話ですので、そのうちに。
ひとまず宮崎さんの言葉に力をもらい、小杉くんから紹介された別の不動産やさんも訪ねることにしました。
(つづく)