ゲストハウスの物件探し(6)〜内見2軒目〜
館主(予定)のからいけです。
引き続き、ゲストハウスの物件探しについて。
とりあえずいろいろ見てみようと、唐津焼作家の小杉くんから紹介された、エステート大石の代表の大石和哉さんにも連絡を取ったところ、お会いできることに。
東京に戻る当日でしたが、夜の便だったので15時にうかがい、1軒面白いところがあるということで、さっそく物件に移動。
唐津駅から徒歩10分ほどの、築100年は経とうかという古民家(元質屋さん)で、外観は理想的!
実はこちらの物件、とある会社さんが借りられているのですが、スタッフが常駐されておらず、月に1〜2度使用されるだけという、なかなかもったいないことになっている場所だそうで、
「一部を間借りしてゲストハウスにするなど、交渉の余地があるのでは?」
ということで、ご紹介くださいました。
すでに借りられている物件のため、外観だけでも、とご案内いただいたのですが、そこに建物のオーナーさんが偶然通りかかられ、中も見せていただけることに!
(郵便局に行かれる途中だったそうで、すぐ近くだからと、わざわざご自宅まで鍵をとりに戻って開けてくださいました)
大正時代に建てられており、土間の入り口からすべてが本当に素敵で、以前はカフェだったこともあり、飲食の許可もすぐにとれるとのこと。
「私がやりたいことが全部できる!」と、興奮しきり。
写真:入り口の土間
オーナーさんも唐津の振興につながることで、若い人にぜひ活用してほしいと、私の話をとても楽しそうに聞いてくださいました。
ここの難点は、すでに借りられている会社さんとの交渉と、広すぎること。
2階の広間だけで30畳以上という大型物件ですので、100㎡以上の建物に不可欠な用途変更がやっかいですが、文化財登録がされているということは、図面作成や構造の確認が終えられているということでもあります。
何も残っていない古民家でイチからやるよりは格段に楽なはず。そして、改修の補助金も出やすいはず……などど頭の中のそろばんを弾いていると、オーナーさんがさっそくそちらの会社さんに連絡を取ってくださり、後日お話しできることになりました。
とりあえず、ここで5月の帰省はタイムアップ。
この帰省中に、2軒の内見をすることができたわけですが、ゲストハウスの物件探しで一番重要になってくるのは、物件のオーナーさんとの関係性やゲストハウスというもの自体への理解(近隣住民への説明も)だと思います。
唐津は、町の結束が強く保守的なところがあるのですが、このとき内見させていただいた2軒ともがオーナーさんの理解が早く、面白い場所・建物で、自分の「引き」の強さに驚きです(笑)。
最初の物件探しで確かな手応えを感じつつ、唐津を後にしました。
(つづく)