ゲストハウスの物件探し(8)〜ここでやろう!〜
館主(予定)のからいけです。
今年はお盆休みが長いため、その前の仕事の進行でバタバタに。
やっと少々落ち着いてきましたので、ようやくブログが更新できます。
(待っておられなかったかもしれませんが)お待たせしました!!
えーと、どこからでしたっけ?(笑)
そうそう、東京に戻り、有形文化財の古民家開業の夢が敗れた私に、宮崎不動産さんから間取り図が届いたんです。
「こんなんつくってみました!」とのこと。
それがこちら。
元の間取り図がこちらです。
……なんか広がってる!
他物件との共有ホールになっている部分+2畳ほどのスペースが拡張されており、そちらをゲストハウスのスペースとして使用して大丈夫です、とのこと。
契約料や家賃についても、宮崎さんのところの持ち物件のため、勉強してくださるとの破格の申し入れでした。
さっそく、一級建築士の友人(廣中智子さん nest-design Laboratory)にこちらの間取り図と内見した際の写真を見せて相談したところ、ベッド8を確保しつつ、寝室と共有スペースを分け、共有部分に壁全面の本棚を設置する提案をしてくれました!
想定していたものよりはまだ狭くはあるけれど、これだったらもしかして??
あの立地でゲストハウスができたら、という想いが再燃しました。
ちなみに、建築士の廣中さんとは、中国の古代を舞台にした小説を主に書かれている宮城谷昌光氏ファンのオフ会で出会いました。歴史・本・漫画好きという共通点があり、今回の計画にたいへん興味を持ってくれていますし、私がやりたいイメージをすぐに理解してくれるという、ひっじょーに得難い人です!
そして、宮崎さんに関しても、たった2度会っただけの私に、ものすごく親身になって考えてくれています。
人との出会いは本当に「縁」ですが、今年に入ってからの人間関係のつながり具合は怖いほどです。人との出会いには、感謝しかありません。
「決められるのは、唐津に戻って他の物件も見られてからでいいですよ」とおっしゃる宮崎さんに、ありがたく思いつつ、ほぼ私の気持ちは固まっていました。
「この人の扱う、あの物件でやっていきたい」と。
保健所に全体の計画相談や実際のリフォームの見積もり後、賃貸契約をする予定ですが、ひとまず「ゲストハウスの物件探し」は今回まで。
次は保健所への許可申請のことなどについて書いていきますね!
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
ゲストハウスの物件探し(7)〜古民家活用を断念〜
館主(予定)のからいけです。
そろそろ読者の方も飽きておいでかと思いますが、本日も物件探しの続きです(笑)。
今回含め、あと2回で終わります(たぶん)から、何卒お付き合いくださいませ!
さて、東京に戻った私に、待ちに待った連絡が入りました。
古民家物件を借りておられる「ヴィレッジインク」さんからです。
http://villageinc.jp/index.html
ヴィレッジインクさんは、静岡県下田市に本社を構え、オートキャンプ場などを展開している会社さんです。「大人の冒険」「大人の秘密基地」を提供しているというエッジの効き具合に、ホームページを見るだけでちょっとわくわくしてきます。
こんな会社の方と関わりながら間借りしてゲストハウスができれば、きっと面白くなるはず! と、妄想をたくましくしていたわけですが、2017年の秋くらいから担当者(電話をくださった加納さん)が常駐され、唐津の物件の活用と佐賀県での案件を進めることになっている、とのこと。
……1分ほどで夢破れました(笑)。
が、そこから話は唐津の物件の活用の仕方や、移住のこと、私がやってきたことや、やりたいことに移り、結局30分も長電話をしてしまいました!
実際にお会いしたことのない方とこれだけ長く話すことはほぼないのですが、波長があったとでもいいましょうか、非常に楽しい時間でした^^
後日、地域活性の取り組みとして、ヴィレッジインクさんが大手旅行会社のJTBと提携されたことが発表されましたし、こんな会社さんが唐津にきて、歴史ある建物を使って何を仕掛けるのか、とても楽しみです。
加納さんとは唐津に来られる際にお会いすることを約束し、連携できることを探っていくことになりました。
個人的に展開が楽しみではありますが、物件に関しては振り出しです。
ま、そんなにうまくいくはずないし、やっぱり唐津に戻ってからじっくり探そう。
そう思っていた矢先、元お米屋さんを紹介してくれた宮崎さんから、「こんなん考えてみました」と、1枚の図面が送られてきました。
(つづく)
写真:浜崎海岸(2017年8月撮影)
ゲストハウスの物件探し(6)〜内見2軒目〜
館主(予定)のからいけです。
引き続き、ゲストハウスの物件探しについて。
とりあえずいろいろ見てみようと、唐津焼作家の小杉くんから紹介された、エステート大石の代表の大石和哉さんにも連絡を取ったところ、お会いできることに。
東京に戻る当日でしたが、夜の便だったので15時にうかがい、1軒面白いところがあるということで、さっそく物件に移動。
唐津駅から徒歩10分ほどの、築100年は経とうかという古民家(元質屋さん)で、外観は理想的!
実はこちらの物件、とある会社さんが借りられているのですが、スタッフが常駐されておらず、月に1〜2度使用されるだけという、なかなかもったいないことになっている場所だそうで、
「一部を間借りしてゲストハウスにするなど、交渉の余地があるのでは?」
ということで、ご紹介くださいました。
すでに借りられている物件のため、外観だけでも、とご案内いただいたのですが、そこに建物のオーナーさんが偶然通りかかられ、中も見せていただけることに!
(郵便局に行かれる途中だったそうで、すぐ近くだからと、わざわざご自宅まで鍵をとりに戻って開けてくださいました)
大正時代に建てられており、土間の入り口からすべてが本当に素敵で、以前はカフェだったこともあり、飲食の許可もすぐにとれるとのこと。
「私がやりたいことが全部できる!」と、興奮しきり。
写真:入り口の土間
オーナーさんも唐津の振興につながることで、若い人にぜひ活用してほしいと、私の話をとても楽しそうに聞いてくださいました。
ここの難点は、すでに借りられている会社さんとの交渉と、広すぎること。
2階の広間だけで30畳以上という大型物件ですので、100㎡以上の建物に不可欠な用途変更がやっかいですが、文化財登録がされているということは、図面作成や構造の確認が終えられているということでもあります。
何も残っていない古民家でイチからやるよりは格段に楽なはず。そして、改修の補助金も出やすいはず……などど頭の中のそろばんを弾いていると、オーナーさんがさっそくそちらの会社さんに連絡を取ってくださり、後日お話しできることになりました。
とりあえず、ここで5月の帰省はタイムアップ。
この帰省中に、2軒の内見をすることができたわけですが、ゲストハウスの物件探しで一番重要になってくるのは、物件のオーナーさんとの関係性やゲストハウスというもの自体への理解(近隣住民への説明も)だと思います。
唐津は、町の結束が強く保守的なところがあるのですが、このとき内見させていただいた2軒ともがオーナーさんの理解が早く、面白い場所・建物で、自分の「引き」の強さに驚きです(笑)。
最初の物件探しで確かな手応えを感じつつ、唐津を後にしました。
(つづく)
ゲストハウスの物件探し(5)〜内見1軒目〜
館主(予定)のからいけです。
今日は、紆余曲折(?)を経て、紹介された不動産さんを訪れたところから。
宮崎不動産の代表・宮崎晃喜さんは、初対面からなかなかのインパクトでした。
私より歳下とは思えない、なかなかの風格(ようはおっさん顔?笑)をお持ちで、さすがは規模は小さくても(←失礼)社長さんだわ〜と感心しつつ、ひと通り自分のやりたいことをご説明。
それ以外に、私がこれまでやってきた編集やライターとしての仕事についてもたいへん興味を持って面白がってくださり、地域振興のことなどでもおおいに盛り上がり、初対面にもかかわらず、2時間以上話し込んでしまいました。
物件相談が「ついで」のような感じになってしまいましたが、そこはやはり本業。
しっかり素敵な物件を紹介してくださいました。
先日市役所に持って行ったプレゼン資料を見せつつお話ししたところ、私の「本気」を受け止めてくださり、使われていない倉庫物件など、用途地域のことなども含めて条件にあいそうな候補を出してきてくださいました。
そうして見に行かせていただいたのがこちら!
宮崎不動産さんの持ち物件で、元お米屋さんの空き店舗とのこと。
木枠のカウンターが非常に味わい深いです。
そして、こちらの物件の魅力はなんといってもその立地!
唐津の大名小路という場所にあるのですが、唐津駅から徒歩10分ほど、しかも道がものすごくわかりやすく、目印になる建物も多いです。
駅から唐津城へ行く通り道でもあり、目の前は大きなスーパーで、2軒隣は銀行、隣はクリニックと薬局、同じ通りに保健福祉事務所と商工会議所も!
駐車スペースはありませんが、コインパーキングもすぐ横にあり、非常に好条件です。
「100㎡以下」「用途地域」の問題もクリア。
やっぱり、地元の不動産屋さんしか持っていない「情報」というのは多いです。
地道に自分で探して、人の紹介や巡り合わせで、諦めなければいつか自分の思い描いた物件に出会えるとは思います。
ただ、早期開業を目指すせっかちな私のような人間には、プロを頼る、という選択肢はアリではないでしょうか。
ただし、この物件にも「家賃」「狭さ」という問題が。
同じ建物に入っているテナントさんとの共有スペースが多く、元お米屋さんの延床面積は、37.18㎡。そして立地がいいということは、お値段もなかなか。
正直、置けるベッド数が限られ売上げの見込みを立てることが厳しいなか、その家賃を毎月払っていけるかというと、難しいものがあります。
不動産屋さんの持ち物件ということで、家賃交渉はできそうだったのですが、「狭さ」はどうしようもないですよね。
ううぬ、立地は最高。もう少し広かったら、と後ろ髪を引かれつつ、最初の内見が終了しました。
「いいなあ、でも狭いなあ」を連発する私に、宮崎さんはこう言ってくれました。
「せっかくなので、たくさん見て物件探しを楽しんでくださいね!」
宮崎さんとは、翌日も物件探し以外のことでお会いすることになるのですが、それはまた別のお話ですので、そのうちに。
ひとまず宮崎さんの言葉に力をもらい、小杉くんから紹介された別の不動産やさんも訪ねることにしました。
(つづく)
ゲストハウスの物件探し(4)〜そうだ、不動産屋行こう〜
館主(予定)のからいけです。
引き続き、ゲストハウスの物件探しについてです。
市役所で創業支援について聞いたあと、ついでに寄ったのが和多田にある小杉窯のギャラリー。
唐津焼 小杉窯 Karatsu Pottery KOSUGI
唐津焼作家の小杉隆治くんは兄の友人で、東京での個展開催時にはお手伝いに行ったりしていましたので、私もずっと親しくさせてもらっています。
(Eテレの「美の壺」で紹介されたこともある若手実力派だったりもします)
いろいろ近況報告をしつつ、
「良さそうな空き家のなかかな〜」
と少々ぼやいたところ、
「そやん情報はプロに訊いたほうがはやかっちゃなか。仲間に不動産屋のおるけん紹介してやっよ」
との有り難いお言葉。
その当時、賃貸物件は思案の外だった私には、目から鱗。
たしかに、素人がドタバタするよりも、とりあえずプロに話を聞いてみよう。
さっそく小杉くんがその場で連絡を取ってくれ、翌日時間をもらえることになりました。
訪れたのは、西唐津にある「宮崎不動産」さん。
見るからに、地元密着の「街の不動産屋さん」です。
そして、入ってすぐ左手、私の目に飛び込んできたのが、「用途地域」で色分けされた唐津市街地の地図でした。
そう、「ゲストハウスの物件探し(2)」で私を混乱に陥れたあの「用途地域」です!
それが、地図上にわかりやすく色が塗られており、ひと目でその場所がどの「用途地域」になるかがわかるようになっていました。
餅は餅屋、を実感した瞬間でした。
(つづく)
ゲストハウスの物件探し(3)〜先生、補助金がほしいです!〜
館主(予定)のからいけです。
本日も引き続きゲストハウスの物件探しについてなのですが、それに関連して補助金のお話など。
前回で有力情報が寄せられた空き家についてなのですが、結果的には中を見ることはできませんでした。
東京に戻ってからよくよく話を聞いてもらったところ、おばあさんは施設に入っておられるのですが、そちらの家にはまだ仏壇があり、2週間に1度は姪御さんが風通しに通われているとのこと。
仏壇は大事!
ということで、早々にその物件についてはあきらめることにしました。
ですが、立地としては良く、昔からの住宅密集地で、小さい空き家が多いということを聞きましたので、その辺りを中心に空き家を地道に探そうと気持ちを切り替えました。
とりあえず飛行機のチケットはとっていましたので、5月に帰省。
唐津市の移住担当窓口の方に連絡をしたところ、市の起業支援担当の方につなぎをつけてくださり、ご相談に伺えることに。
2017年の4月から、唐津市の「創業支援事業計画」が国の認定を受けたということを聞いていましたので、新規事業の開業にあたり、どういった支援を受けることが可能なのかを聞いてみたかったのです。
地方創生は国是ですから、きっと予算がたくさん下りているはず!
もらえるものはもらいたい!!(切実)
というわけで、簡単な事業計画書をイメージ写真などを使いつつA4用紙1枚にまとめ(*1)、それを持って市役所の担当者にお話を聞きました。
で、わかったことの概略がこちら(*2)。
・空き家バンクに登録されている物件の場合、改修の補助金が最大50万円まで出る(ただし、移住者に限る)。
・創業するにあたっては「支援金」などはなく、すべて「貸付」(融資に係る信用保証料20万円の補助有)。
・起業や税務について商工会議所に相談窓口がある。
・空き店舗利用の開業であれば、改修費等が最大100万円補助される。
んんん?
空き家利用より空き店舗利用のほうが補助金が多い?
しかも「“空き”店舗」ということは、その物件がある場所はすでに「商業地域」なので、用途地域の問題もクリアしているのでは??
単純にそんなことが頭をよぎりましたが、ずっと自分の中の想定が「空き家を改修してゲストハウスを開業」でしたので、「もう少し空き家を探してみるか」という考えで、そのときは落ち着きました。
が、市役所訪問のあとにたまたま遊びに行った唐津焼の窯元で、私の運命は大きく変わるのです!
(つづく)
*1:ゲストハウスのコンセプト、設立趣旨、想定規模、開業時期、ターゲット、売上や必要経費の想定、開業資金などをある程度数字も入れて具体的にしました。文字だけでなく、ゲストハウスのイメージを写真なども使って見せることで、「自分がやりたいこと」をわかりやすく伝えられた気がします。プロの目から見ればままごとのようなものだと思いますが、このたった1枚の資料には、その後も大変助けられています!
*2:あくまですべて2017年度の唐津市でのお話です。自治体によって支援の形はまったく異なりますので、これから起業をされる方は、起業される地域の担当の方などにとにかく直接お話を聞いてみることが重要かと。
写真:唐津市の観光課がえらいことになってました。(2017年5月撮影)
手作りピザソース
館主(予定)のからいけです。
物件探しの記事の途中ですが、閑話休題。
パソコンに向かったり、出かけたりしていると、頭を休める時間が欲しくなるのですが、そんなときは料理に走ります。
夏の田舎あるあるとして、家で作っているキュウリやトマト、ナス、ピーマンなどが獲っても獲っても生えてきます。
畑仕事に精を出す父が、「このままやっとトマトの腐る!」と言って、大量のミニトマトを収穫してきました。
生で食べるには限度があります。
で、ピザソースにしてみました。
作り方は簡単です。
材料
・トマト
・セロリ(あれば)
・塩
・ブイヨン
・ローリエ(あれば)
①トマトとセロリを洗います。
(写ってないけどセロリもいます。心の目で見てください)
②ヘタを取り、ざくざく適当に切ってミキサーにかけます。
(写ってないけど……以下同)
③煮ます。このときかなりアクが出ますので、そこはちゃんと取っていきます。
④塩、ブイヨン、ローリエを入れて30分くらい煮詰めます。
適当に入れて、しょっぱいくらいで大丈夫!
完成です。
うむ、満足!!!
美味しかったーー!!