ゲストハウスをつくるワケ(2)
館主(予定)のからいけです。
前回に引き続き、ゲストハウスをつくろうと思った理由についてなんですが、ひとまず簡単に私のことをお話しさせていただきます。
30代後半、いわゆるアラフォー女性。
フリーランスの編集者兼ライターとして、書籍や雑誌づくりに携わってきました。
ネット環境さえあれば地方でもできる仕事もあり、唐津にUターンしてもある程度以前と変わらず仕事ができています。
すごい世の中になったものです(笑)
唐津で生まれ育ち、大学で京都へ。卒業後はいったん地元に戻りましたが、昔からの夢だった編集の仕事をするために2004年に上京しました。
どうにか潜り込んだ出版社が倒産したり、経営不振でリストラされたり、なかなか波瀾万丈な会社員生活を経て、6年ほど前からフリーランスになりました。
フリーには別段野心があってなったワケではなく(こんなん言ったら叱られそう……)、リストラされて失業保険でぼーっとしていたところ、以前の上司や知人から「暇なら手伝って」とお声がけいただくことに。
やりはじめたら思いの外需要があり、「仕事なくなったら就活しよう」という舐めた考えでいたんですが、幸い大口の顧客にも恵まれ、いつのまにか数年が経過していました。
そうして不自由なく都会生活を楽しんでいたのですが、気づけば30代も半ば。
結婚する予定もなく、果たしてこのままでいいのか、と考え始めました。
(3)へ続く。
ゲストハウスをつくるワケ(1)
そもそも日本でいうゲストハウスとは、
比較的安価な料金で利用出来る、バックパッカーの利用などに主眼を置いた宿泊施設を指して使われることが多い。それらは、ホテルとは違い、部屋によってはトイレ、バスルームがない場合もあり、共用のものを利用する。月単位の料金設定をしているところもあり、そこではアパートのように長期滞在も可能である。(Wikipediaより)
というもの。
私がこれからやりたいのは、安価で泊まれる簡易宿泊施設であるゲストハウス。
ドミトリータイプと言われる、1部屋に2段ベッドがいくつか置かれ、何人かで使用する形の場所になります。
1人旅でゲストハウスのドミトリーに泊まった、泊まるという話をすると、よく人に
「他人と同じ部屋で眠れる?」
「危なくない?」
といったことを訊かれます。
まあ、確かに同室の人の当たり外れはあるかもしれませんね。
いびきがひどかったり?(笑
幸い私は、いままでゲストハウスに泊まって危ない目に遭ったことも、嫌な人に会ったことも、眠れなかったこともありません。
(もちろん貴重品の管理といった自己防衛はしっかりしましたけどね)
ゲストハウスの宿泊者は基本的に皆さんフレンドリーで、外国人同士で言葉が通じづらかったとしても、一生懸命コミュニケーションを取ろうとしてくれます。
共有スペースでの、普段まったく触れ合う機会のない人とのおしゃべりは本当に楽しく、得難い経験でした。
そこで出会った人と友人になったり、友人では結婚した人(!)がいたり。
個人的には、非常に楽しい思いしかしていませんので、いつの間にかこんな場所が地元にあったら、と思うようになりました。
でも、当時は老後にでも地元でやれたらな〜とぼんやり考えていた程度。
それがなぜ前倒しの開業を目指すことになったかは、「ゲストハウスをつくるワケ(2)〜(5)」にて!
参考写真:東京ゲストハウスtoco.