唐津ゲストハウス 女まSaga日記

佐賀県唐津市の“泊まれる少女まんが館”「唐津ゲストハウス少女まんが館Saga」ののんびり(希望)な日々を綴ります。https://jomakansaga.com/

補助金申請通りました!

館主(予定)のからいけです。

 

ちと話はさかのぼりますが、工事の着工を前に、先週、滑り込みでなんとか唐津市中心市街地活性事業・空き店舗チャレンジの許可がおりたと市の商工ブランド課のYさんよりご連絡が!

 

満額の100万円がいただけそうです。

良かった!!!

 

また、こちらの補助金は工事が始まる前に許可をいただく必要があるとのことでした。申請から許可までだいたい1カ月はかかると聞いてましたので、けっこうギリギリの日程だったんですよね。

工事着工が唐津くんち(11/2〜4)開けの予定でしたので、間に合うかちょっとドキドキしたのですが、本当に良かったです!

 

申請用の書式が市のホームページにあがっており、いろいろと記載事項があったのですが、これまでにつくっていたなんちゃって事業計画書や、今後の運営のための稼働率と利用金額などをざっくり計算していたエクセル表が役に立ちました。こまごまと考えたことを紙面上にまとめておくのって、本当に大切です。

 

提出する事業計画書には、店舗改装や開業までにかかる費用、資金調達の方法(自己資金、親戚・知人からの借り入れ、融資など)、開業の動機、これまでの同業種での経験、取り扱う商品、営業時間、店舗のセールスポイントなどなどを記入。

他に必要書類としては、店舗改装の見積もり(実際に依頼する業者さんの見積もりと、それが妥当かを判断するための他社さん分)や改装用の間取り図を提出しました。

以前つくっていたものありきではありますが、申請の書類を書くのに使った時間はだいたい5時間ほど。

 

ちなみに、こちらを申請するのは商工ブランド課さんなのですが、申請が妥当で実現の見込みがあると商工会議所の経営指導員さんに認めていただかないと、申請書を提出できません。

最初に商工会議所に提出書類を自分なりに書いたものを持参し、経営指導員さんに指導をしていただきました。おおむね問題なかったのですが、いくつかの指摘事項を修正し、見積もりが出た時点で再度相談に伺うと、問題なし!とのお墨付きで、そのまま商工ブランド課の担当の方に連絡してくださり、提出させていただきました。

 

つまりは事前準備が大切です、というお話でした。

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました!

 

写真:松浦川唐津城

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コンクリって切れるんですね。(今さら)

館主(予定)のからいけです。

 

昨日からいよいよ工事が始まったわけですが、精米機や休憩室の撤去だけではなく、コンクリの壁を抜いたり、水道管などの大規模工事はこの2日間ですべて終了。

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右奥がかつてのお米やさんの休憩室。中が畳敷きになっていました。奥が精米所。

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休憩室と精米所が片付けられる前はこんな感じ。

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まずは、休憩室の解体から。

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続いて、精米所の壁の撤去。これはあとで使用しますので丁寧に外してもらいました。

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この壁の裏が実はもともと表物件の物入れだったのですが、今回うちで使わせていただけることになりまして、壁抜きます。コンクリです。ちょっとした鉄の板入ってます。でも、鉄筋部分ではないので、構造上の問題はないそうです。

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そして本丸!40年近くお米やさんを支えた特注の精米機とさようなら。でも、これも一部残していただき、うちのゲストハウスのシンボルになります!^^

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また、道路からのアプローチや間取りの関係上、現在窓になっている壁面の下の部分を抜いて玄関にすることになっています。頭では理解していたのですが、実際に見ないとやっぱり本当のところはわかってなかったですね。

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この印部分を大型のエアコンプレッサーできれいに切り抜き、間の壁をドリルで削っていきます。

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窓枠も取り払い……

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開通!

そして、最後ほぼまっさらになったのですが、なんと写真を撮り忘れてしまいましたorz

 

次はフローリングにするための床上げ作業が始まります!

大工さんたちの作業は明日からです。いやぁ、ホントにわくわくです!!

 

明日からもお楽しみに♪

撤去工事始まりました!

館主(予定)のからいけです。

 

本日からついに、工事開始です。

まずは中に残っていた休憩室や精米機の撤去から。

使えるものは残していただき、ガシガシ撤去されていきます。

 

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いやあ、なかなかすごいです。

これからいよいよ始まりますよ〜

お楽しみに!

 

 

リフォーム会社決定!

館主(予定)のからいけです。

 

開業予定の場所が変更になり、広くなったうえに中2階までつくるという決意をしたわけですが、まあ、予算はご想像どおりたいへん厳しいわけです。

また、見積もりをお願いしていた業者さんに場所が少々ずれるということをお話しするタイミングも難しかったです。

 

 

ひとまず、元の表通りの場所での見積もりをお願いしていたB社さんとD社さんの見積もりを確認。

なんと、B社さんは予算の倍額! 担当さんにも申し訳ないと謝られました。。

必然的にD社さんが残ったのですが、こちらはなんとか税込でも元の予算内におさえてくださっていました!

D社さんは、見積もり(無料)の段階から、宿泊施設ということできちんと消防署にも確認に行ってくださっていて、しかも廣中さん(友人の建築士)の図面を元に、現地の実寸に合わせた図面まで起こしてくださっていました。

この時点で、ほぼほぼD社さんにお願いしようと思っていたのですが、新しい間取りでの見積もりをD社さんとE社さん(近所のおじちゃんからの紹介で、安くて親切と評判の会社さん)にお願いして最終決定することに。

 

電話で場所がズレることをお話しすると、一瞬絶句されましたが、拝み倒して新しい図面をお渡しし、再度見積もりをお願いしました。

 

D社さんとE社さんの見積もりが出揃い、やはりD社さんが圧倒的に安く(それでもだいぶ予算オーバーしてますが)、逆にE社さんから「あとで請求上乗せされたりしませんかね。大丈夫ですか?」と心配される始末(笑)

ただ、一番見積もりで細かい部分(ドアの撤去費用や足場の組み費用)まで書いてくださり、補助金の申請にも不備がないよう心を配ってくださっていましたし、何と言っても地元で長く信頼されている方のところでしたので、心を決めました。

 

と、いうことで、改装工事は唐津の「クリエイトホーム」さん!

唐津でリフォーム・新築等承る工務店 クリエイトホーム

 

「せからしか!(うっとうしい)」と言われても仕方がないくらいの私の話を、何度も丁寧に聞いてくださっています(現在進行形)。

削れるところはないか、まだまだ交渉はしないといけませんが、縁に恵まれて、一歩一歩進んでいます。 

 

しかし、とにかく予算が足りないことは確かです。

幸い、唐津市中心市街地活性化事業の空き店舗チャレンジの条件に当てはまっていましたので、100万円の補助金を申請することで進めています。

 

次あたりで補助金の申請についても書いていきますね。

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました!

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ロゴができました!

館主(予定)のからいけです。

 

ゲストハウスのロゴができました!

デザインはSAIWAIデザインの山内宏一郎さん。

SAIWAI DESIGN / KOICHIRO YAMAUCHI

これまでお仕事でもプライベートでもお世話になりっぱなしで、スキンヘッドのゴツい見た目なのに、乙女なデザインもできるという大好きなデザイナーさんです(笑)

 

唐津の海と、本家の少女まんが館さんから踏襲している月をモチーフに、私のへったくそな手書き文字を山内さんが素敵に加工してくださっています!

 

いろいろ大変なことも多いですが、少しずつ、自分がつくりたいゲストハウスのかたちが具体的になってきています。

ありがたいことに、これまでの編集やライターといった商売柄、デザイナーさんやイラストレーターさんといったクリエイター系の知り合いには事欠きません。

センスのいい友人に乗っかりまくって、完全に他力本願でいい感じにしていきたいと思っています♪♪

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ゲストハウスの消防届出って?(後編)〜自動火災報知設備の設置義務〜

館主(予定)のからいけです。

 

10月も後半に入り、唐津おくんち(お祭り)ムードで盛り上がっています!

人を自宅に呼ぶことが多いため、おくんち前にリフォームや畳替え、襖の張り替えなどをする人が多く、この時期そういった業種の方は大忙しです。

うちの工事もおくんちが終わってからでないと着工できません(笑)

 

さて、前回に引き続き、ゲストハウスの消防などについてです。

 

用途地域によって耐火基準が異なる

②建物自体の延べ床面積で防災の基準が大きく変わる

③消防関連の各種届出を改修工事着工前から行う必要がある

ということを書きましたが、今日は特に②について。

2017年10月現在、宿泊施設には、面積の大小に関わらず、すべて自動火災報知設備を有することが義務付けられています。

自動火災報知設備とは、

感知器を用いて火災により発生するを自動的に検知し、受信機、音響装置(ベル)を鳴動させて建物内に報知することにより、避難と初期消火活動を促す設備である。(Wikipediaより)

を指しており、消防署に直接通報できるようなものから、自宅用のコンパクトなものまでさまざま。宿泊施設の場合、基本的に消防署とつながるようなきちんとした自動火災放置設備を持っていなければいけないのですが、「建物の延べ床面積が300㎡以下」の場合、少々様子が違ってきます。

「建物の延べ床面積」は、建物全体の面積のことであり、複合施設のビルの中だったり、住居も併設されているような場所であれば、ゲストハウス以外の部分も含むすべての面積のことです。

これが300㎡以下の物件の場合、「特定小規模施設用自動火災報知設備」の設置ですむことがあります。

これですと、だいぶ予算が変わってきます。

 

こちらに関しては、Panasonicさんの防災ネットのページがとてもわかりやすかったです。

ホテルや病院・福祉施設などに消防用設備の設置義務化 | 消防法令 | 防災NET | 電設資材 | Panasonic

ただし、建物の延べ床面積が300㎡以下といっても、宿泊人数や窓の数、ゲストハウスが入っている部分の階数などによっても基準が変わってくるようですので、必ず消防署、もしくは専門の防災屋さん(*)にご相談くださいね。

 

消防署の担当の方に確認したところ、うちの場合は、この「特定小規模施設用自動火災報知設備」の設置のみで大丈夫とのこと。1階で避難経路もはっきりしているため、誘導灯もおそらく不要(現場確認で最終判断とのこと)と言われました。

ただし、新設する図書スペースの回廊部分が2階にあたるため、その部分を足しても300㎡以下になるかをきちんと確認してください、とのこと。

図面上で計算してもらった結果、問題なし!

 

消防の方に聞いたことで面白かったのが、カーテンのこと。

1m以上の長さのカーテンは防炎のものを使用する必要があるそうで、そうするとまた費用が上がります。

ベッドのカーテンは1m以下を死守しなきゃです。

 

本当に知らないことだらけですが、訊いたら本当に皆さん親切に教えてくださいます。

日々勉強!です。

 

③に関しては、これからですね。

まだ具体的にどういったことが必要なのかはいまいちよくわかっていませんが、とりあえず今度、リフォーム会社さんとプロの防災屋さんと一緒に消防署に行きますので、そのときいろいろまたわかることもあるかと。

 

次回は、リフォーム会社さんの決定と補助金の申請のことなどを書いていきたいと思っています。

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

 

防災屋さん:消防設備士(国家資格)さんのいる会社などのことをこう言っていることが多いようです。宿の開業時には、必要な消防設備のことから必須書類(消防設備士さんしか書けないものなど)の提出など、消防の許可を取るためには今回不可欠な存在。

 

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ゲストハウスの消防届出って?(前編)〜またまた出現の用途地域〜

館主(予定)のからいけです。

 

今回からは、消防等に関するお話を少々。

消防法や旅館業法に加えて、都市計画法建築基準法なども複雑に絡みますので、素人にはかなりちんぷんかんぷんです。そんななかでも、いくつかわかってきたことがありましたので、とりあえず書いてみますね。

 

ゲストハウスをつくるうえで消防署から「消防法令適合通知書」をもらうためには、最低限①〜③のことは頭に入れておいたほうが良さそうです。

 

用途地域によって耐火基準が異なる

②建物自体の延べ床面積で防災の基準が大きく変わる

③消防関連の各種届出を改修工事着工前から行う必要がある

 

とにかく、場所が決まりある程度の間取りなどができたら、すぐに担当地区の保健所と消防署(建物の用途変更がある場合は土木事務所も)に相談に行く!ことです。

ただし、ゲストハウスの事例の少ない地域などでは、担当の方がその方面の法令にあまり精通しておられないこともありますので、相談に行く前に自分でもある程度知識を入れておき、自分のところと照らし合わせておくことで、行き違いはある程度避けられるかと。

 

今回は、なんと相見積もりをお願いしたD社さんが、建物&ゲストハウスでの消防の基準がわからないことには正確な見積もりが出せないということで、先に消防署に相談に行ってくださっており、ずいぶん助かりました!

まさか、相見積もりの段階でそこまでしてくださるとは思ってもみなかったため、その真面目な仕事ぶりに驚かされました。

 

さて、についてですが、建物の「用途」のときにも私を混乱に陥れた「用途地域」が、ここでも登場です。

ちなみに「用途地域」については、都市計画法にのっとった市の管轄だそうで、市の「都市計画図」が唐津市の場合ホームページに掲載されていました。(土木事務所の方は、こちらをもとに用途地域について確認してくださっていたのですが、本来の担当は市です)

唐津都市計画図/唐津市

こちらを見ると、女ま館Sagaの予定地はちょうど「商業地域」と「第1種住居地域」の境となっており、掲載されたものでは詳細がわかりません。

 

市のまちづくり課に電話をしたところ、「地番を教えていただけますか?」とのこと。住所のことかと思いそちらをお伝えしたところ、「この地域は、地番と郵便などが届く住所の表記が異なっており、地番は不動産屋さんなどに聞けばわかります」と言われました。

不動産の宮崎さんに地番を教えていただき、再度まちづくり課へ連絡。

結局電話口ではよくわからなかったため、直接伺ってその場所の拡大図を見せていただくことに。

建物自体が2つの用途地域にまたがっていた場合は、より厳しいほうの基準にそって改修を行う必要があるそうです。今回は敷地自体は2つの用途地域にまたがっていますが、建物は「第1種住居地域」に建てられていましたので、「準防火地域」になるとの返答をいただきました。

これが少しでも「商業地域」にかかっていた場合、「防火地域」になるため、回廊に上がるための階段が木造は不可で、鉄骨などになるとのこと。

そんなお金はありません!!危なかった……。

 

つづきます。

 

*2017年10月現在、佐賀県唐津市の事例です。

参考にしたURL:

京都市消防局:宿泊施設(民泊,ゲストハウス等を含む。)の開設を計画されている関係者の皆様へ

防火地域・準防火地域 /注文住宅のキホン | まるわかり注文住宅

ホテルや病院・福祉施設などに消防用設備の設置義務化 | 消防法令 | 防災NET | 電設資材 | Panasonic

 

唐津市消防署

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